生徒に妊娠してる事を伝えた日
蛙田猫田(かえるたねこた)です。
切迫早産で2週間の自宅安静を乗り越えて、久しぶりに出勤。
といっても、まだまだお腹の中の赤ちゃんが心配で、いきなり通常モードで仕事とはいかず。
習字教室の先生といっても、子供を相手にするので、やはりそれなりにエネルギーは必要。元気いっぱいの子供たちと明るく、時には厳しく授業をする。
限られた短い時間でギュッと集中して、良い作品を書いてもらう事は簡単なことではない。
その上、今月は床での書き初め。いつもより大きな半紙での作品制作なので、普段以上に体力勝負!
そんな時に、、、私はお腹が張りやすいので、椅子に座ったまま口でアドバイスをすることが精一杯な状況。
始まりの挨拶の時に、「先生のお腹の中に赤ちゃんがいるので、座ったまま授業するね。ごめんね、ご協力お願いします。」と子供たちに告げた。
すると、みんなの顔がパーっと明るくなり、驚いた様子で「先生妊娠してたのー?!」「先生結婚してたんだー!!」「生まれたら教えてね!」と予想以上の盛り上がりに。
生徒の中には、
「今7ヶ月なら、あと3ヶ月だね!」
「妊娠中は赤ちゃんにカルシウムが取られるから、歯がボロボロになりやすいんだよー。」
と教えてくれる子までいて、笑ってしまった。妊婦さんについてとても詳しい!
「先生座ってていいよ!そんなに無理しないで!」
と言ってくれたのは、いつもはやんちゃな小4の男の子。ありがとう。なんて優しいんだ。
みんなしっかりと自分のことは自分でやってくれ、作品制作もすごく意欲的。びっくりするほど立派な字を書いてくれ、とっても嬉しかった。
いつも通りに体が動かない状態で、ちゃんと授業になるかなぁーと少し不安だったので、ホッ。
ちょっと無理しちゃったけど出勤してホントに良かったぁ〜。
産前の休みに入る前に、ちゃんと自分の口から生徒に伝えられて良かった。
しばしのお別れの前にみんなの作品に立ち会えて良かったぁ。ありがとう。
心からそう思えた。
そして沢山サポートしてくれる他の先生方に本当に感謝の気持ちでいっぱい。
同時にやっぱり、周りに負担をかけてしまって本当に申し訳ない、という気持ちも心の中で溢れてくる。
出産する前から色んな想いを抱かせてくれる我が子よ。
妊娠中の嬉しかったこと、
辛かったこと、
不安や心配でいっぱいなこと、
周りへの感謝、
生まれてきた後もこの沢山の気持ち忘れないでいたい。