蛙田猫田ブログ

30代主婦。何も気にせず書ける人になりたい。

前々任者の言葉

蛙田猫田(かえるたねこた)です。

 

この間、私が勤めている習字教室に、前の前の先生が遊びに来た。私は初めてお会いしたのだが、色んな話をする事ができた。

噂には聞いていたが、「The習字の先生!」というイメージ通りの凛とした50代の女性だった。教室がいつもより緊張感に包まれて、でもその先生の前向きで温かい言葉がしっかりと生徒に届き、生徒達のモチベーションを上げてくれて感謝。

 

私はこれまでに生徒として、それから同業者として、たくさんの先生に出会ってきた。素敵だなぁーと感じる先生は何人かいる。一度しか会っていないが、この先生もきっと素敵な先生なんだろうと思った。

「先生がいないと書けないんじゃ駄目。自分でどこを直すと良い作品になるか考える力を付けさせないと。」そうおっしゃっていた。それは私も同感。結局、習字は自分との戦い。「もっと上手に書きたい」、そのためにお手本と自分の字を見比べて、書いて、繰り返して、自分の力で書き上げた作品を褒められると、凄く承認欲求が満たされる事を私自身が経験してきた。

 

溢れている小学生の習い事。指導員はすぐに成果を求められる。妄想だが、たまに「うちの子が上達しないのは先生の指導力が足りてないからでは?」という親御さんの声に怯える事がある。考えるだけで心が折れそうになる事もある。でも、習字教室で教えるのは【字】だけじゃなくて、【取り組み方】なのだと改めて考えさせてくれた一日だった。自分も生徒もコツコツ段々と。